広報の仕事で欠かせないスキルのひとつが「ライティング力」です。プレスリリース、SNS投稿、社内報、オウンドメディア記事──すべては「文章」で伝えます。しかもただ情報を並べるだけでなく、読み手の心を動かし、行動を促す文章であることが求められます。
そこで今回は、広報担当者が現場で即使える文章術を身につけられる、厳選の3冊をご紹介します。いずれも実践例が豊富で、読むだけでなく手を動かして学べる内容です。
1. 『新しい文章力の教室』唐木元(インプレス)
ライティングの基礎から構成、推敲まで体系的に学べる定番本です。特に印象的なのは、「書く前に考える」重要性を徹底的に説いている点。文章の土台は、何を書くかよりも「何を伝えるか」を明確にすることにあるという考え方は、広報文章にも直結します。
また、プレスリリースやSNS投稿でも応用できる「構造シート」の活用方法は必読。文章を作る前に「結論→理由→具体例→まとめ」という流れを明確にするだけで、情報がすっきりと伝わります。さらに、推敲のステップも具体的で、不要な形容詞や曖昧な表現を削ぎ落とすテクニックは、読みやすさを大きく向上させます。
広報担当者が「何から直せばいいかわからない」という状態から抜け出すための教科書として最適な1冊です。

2. 『人を操る禁断の文章術』メンタリストDaiGo(かんき出版)
心理学の観点から「読み手が行動したくなる文章の仕組み」を解説しています。
「何を言うか」よりも「どの順番で、どんな感情を喚起して伝えるか」に重きを置いた構成は、広報文章の反応率を上げたいときに非常に有効です。
たとえば、興味を引くフック→共感→信頼→行動喚起という流れを作る方法や、言葉選びの微調整でクリック率を高める実践例も豊富です。

3. 『沈黙のWebライティング』松尾茂起(エムディエヌコーポレーション)
SEOを意識した文章設計の名著。物語仕立てで進むため読みやすく、初心者でも「検索で上位を取るための文章構造」が理解できます。
特に、見出し設計・キーワード配置・読者心理の流れの作り方などは、企業ブログやオウンドメディア運営に直結。
広報担当者が「検索から新規顧客を呼び込む」ために必携の一冊です。

まとめ
ライティング力は一朝一夕では身につきませんが、正しい方法で練習し続ければ必ず成長します。今回紹介した3冊は、基礎固めからスピードアップ、習慣化まで網羅しており、広報文章の質を底上げするための強力な武器になります。
文章は「広報の顔」です。だからこそ、常に学び、磨き続ける価値があります。
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