なぜ発信が“散らかって”しまうのか
採用広報を始めたものの、「何を投稿するべきか分からない」「手当たり次第に発信している」といった声は少なくありません。とくに中小企業やスタートアップでは、日常業務の合間に広報活動を進めることが多いため、戦略なき発信に陥りがちです。
実は、「採用広報がとっちらかる」理由には、共通する原因があります。それは、目的とペルソナが不明確なまま発信を始めてしまうことです。今回は、そんな状況を抜け出すための「採用広報を整える戦略設計フレーム」を紹介します。

採用広報を設計するための3つの視点
まずは、採用広報を「整える」ために必要な3つの基本視点を押さえましょう。
1. ペルソナ設定
誰に向けて届けるのかを明確にすることが最初のステップです。新卒か中途か、エンジニアか営業かによって、求めるコンテンツもチャネルも変わります。
補足:ペルソナとは、理想的な求職者像を具体的に描き出すこと。年齢、経歴、価値観なども含めて設計します。
2. 目的の言語化
「認知度を上げたい」「カルチャーフィット人材を集めたい」など、何のために発信するのかをチームで共有できる言葉に落とし込みましょう。
補足:目的の言語化とは、曖昧な意図(例:盛り上げたい)を明確な狙い(例:Xのフォロワーを増やし採用ページへ誘導)に変換する作業です。
3. チャネル整理
SNS・採用サイト・社員インタビュー記事など、どこで何を伝えるのかの交通整理も重要です。
戦略フレーム例:ストーリー・情報設計・KPI設定
以下のフレームで採用広報を整理すると、一貫性ある設計が可能になります。
ストーリー設計
企業の理念・文化・成長ストーリーを通じて、共感を得られる物語をつくります。
情報設計
ストーリーに基づいて、どの媒体で・どの順序で情報を出すかを整理します。
KPI設定
広報活動の効果を測定するための目標数値(例:採用サイトPV数、SNS保存数など)を設定しましょう。

情報を整理するテンプレート/表現の一貫性を保つ方法
情報の「見える化」には、テンプレートの活用が有効です。
- 発信カレンダー:Xは毎週火曜に社員の声、TikTokは木曜に仕事風景など
- 投稿テンプレート:フォント、カラー、写真トーンを統一
また、部署間でバラバラに運用しているケースでは、広報チーム主導での連携設計が欠かせません。

整えることで“伝わる広報”になる
採用広報が“とっちらかる”原因は、発信よりも「設計」が不在なことにあります。ペルソナ・目的・チャネルという3つの視点をもとに、広報活動の全体像を描き直すことで、発信は一貫性を持ち、応募者との接点が「伝わる」ものに変わっていきます。
整えることで、届けたい人に届く。
これが、採用広報成功の第一歩です。
MONWORLDについて
MONWORLDでは、企業様の採用広報を「設計から運用、そして成果測定まで」一貫して支援しています。ペルソナ設計・チャネル整理・SNS運用改善など、現場に寄り添った設計を得意としています。
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