広報は 「話し方」 で差がつく時代
広報の仕事は、単に情報を伝えるだけではありません。記者会見、取材対応、社内プレゼン、イベント登壇など、 「話す場面」 での印象が企業やブランドの評価に直結します。
しかし、 「話す力」 は経験だけに頼って身につくものではなく、体系的に学ぶことで格段に向上します。今回は広報担当者が押さえておきたい「話す力」 を伸ばすためのおすすめ書籍を3冊ご紹介します。
1. 『話し方の戦略 』(千葉佳織 /プレジデント社)
オバマ元大統領、指原莉乃さん、江頭2:50さんなど、ジャンルの異なる著名人のスピーチや話し方を分解し、「なぜ伝わるのか」を分析。これにより、自分の話し方の課題を客観的に見つけやすくなります。さらに、話の目的や構造をテンプレート化するフォーマットも掲載されており、日常業務で即活用可能です。
広報の現場では、記者発表、社内プレゼン、取材対応、動画出演など 「人前で話す」 機会が多く、その出来が企業イメージを左右します。この本を通して、感覚ではなく戦略としての話し方を身につければ、メッセージの伝達力と影響力が大幅に向上するでしょう。まさに 「一生もののスキル」 を手に入れるための必読書です。
2. 『1分で話せ』(伊藤羊一/SBクリエイティブ)
短時間で相手に意図を伝えるプレゼンの極意を解説した一冊。広報の現場では、長々と説明するよりも、要点を簡潔にまとめる力が求められます。
本書の最大の特徴は 「結論ファースト」 の徹底。話の構造を 「結論→理由→具体例」 で組み立てるフレームワークは、取材対応や記者説明会の冒頭で特に威力を発揮します。
さらに著者は、 「相手の頭の中に絵を描かせる」 重要性を強調。広報発表やSNS動画でのメッセージも、抽象的な言葉よりもイメージしやすい比喩や数字を使うことで、記憶に残る発信が可能になります。
「話が長い」 「結局何が言いたいかわからない」 と言われた経験がある人にとって、必読の一冊です。
3. 『伝え方が9割』(佐々木圭一/ダイヤモンド社)
広報の現場で 「同じ事実」 を話しても、響く人と響かない人がいます。その差を生むのが 「伝え方の工夫」 です。
本書は、言葉の選び方と構成を変えるだけで、相手の心を動かす話し方になる方法を具体的に紹介。特に 「YESを引き出す3つのステップ」 (相手の欲求に寄り添う→選択肢を与える→具体的にイメージさせる)は、広報の説得力を飛躍的に高めます。
また、広告コピーライターとしての著者の経験が随所に活きており、プレゼン・記者発表・対面説明など多様な場面に応用可能。広報だけでなく営業や社内コミュニケーションにも役立つ万能スキルです。
まとめ
「話す力」 は才能ではなく、訓練で伸ばせるスキルです。
今回ご紹介した3冊は、広報の現場で即役立つ実践的なテクニックと考え方を学べる内容ばかり。特にプレゼン、取材対応、イベント登壇など、企業の顔として話す機会が多い方にとっては必携の一冊となるでしょう。
学びを実務に落とし込むためには、読んで終わりではなく、日常業務で繰り返し実践し、フィードバックを受けながら改善を重ねることが重要です。
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